お知らせ
年頭のごあいさつ
一般社団法人関西ニュービジネス協議会 会長 小松 範行
2021年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。また、関西ニュービジネス協議会の活動に対しご理解とご支援を頂き心より御礼申し上げます。
昨年来より新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、本年も全く予想のつかない1年のスタートとなりましたが、ワクチン開発、医療関係者の奮闘などにより社会活動の正常化に向けた兆しが見えてきました。日本経済の屋台骨である中小企業・小規模事業者は、大きな変化の中で日々難しい選択を迫られています。一定の業種やスタートアップの中には、依然厳しい状況が続いている企業がある一方で、このピンチをチャンスと捉えて業績を伸ばしている企業が多いのも事実です。
また、グローバル化や情報化の進展により一つの出来事が広範囲かつ複雑に伝播し、未来を予測することがますます困難になっています。予測できないことを前提に戦略を準備し、変化に柔軟に対応していくには、これまでの思考・行動様式を大胆に変革し、社会ニーズに対応した新しい価値を生み出す力が必要です。関西地域においては、2025年に"いのち輝く未来社会"の実験場として、「大阪・関西万博」が開催されます。万博は新たなアイデアを創造・発信し、日本、そして関西のプレゼンスを世界に示す絶好の機会です。創造性、独自性豊かなモノ・文化・産業・ヒト・企業などの地域資源を磨き、「魅力的でより強い個」が「共創」することで次の新しい価値を生み出す力に繋がります。
当協議会では、本年も『若い起業家の育成』『ベンチャー企業の支援』『会員のニュービジネス創出促進』を軸に、新たな日常を通じた質の高い地域経済の実現に貢献して参ります。
『若い起業家の育成』においては、学校や自治体と連携した「起業家教育プログラム~16歳からの起業塾」の実施により、未来に夢や希望を描き、アントレプレナーシップの素養と実行力を持った「未来の担い手」の人材育成に取り組みます。
『ベンチャー企業の支援』においては、表彰事業「関西NBCニュービジネスアワード」の実施等を通して大企業、ベンチャー、ベンチャーキャピタリスト、起業家予備軍の、共創・連携を促進し、「斬新で実現可能な"おもしろい"ニュービジネス・ベンチャーの創出」に取り組みます。
『会員のニュービジネス創出促進』では、「関西NBCフェスタ」や「日本ニュービジネス協議会連合会(JNB)との連携」を通じ、関西地域のみならず全国各地で活動する経済団体としてのスケールメリットを最大限に活かし、会員企業間の情報交流による連携・共創、会員企業への情報提供を行っていきます。それにより、ビジネスチャンスの拡大、ニュービジネスの創出を可能とし、会員活動の意義を感じることのできる団体として価値を高めて参ります。
本年はこれらの取組に全力を挙げ、関西経済の活性化に努め、「共創が生み出す持続可能な未来」を創出し、日本経済をリードする強い関西を目指して参ります。当協議会への御理解と御協力をお願いするとともに、皆様の御多幸と御健勝を祈念いたしまして、新年の御挨拶とさせていただきます。