滋賀ブロックでは、6月例会として平成16年4月より新設された「立命館大学情報理工学部(びわこ・くさつキャンパス)」を見学した。 立命館大学「情報理工学部」は、「情報」をキーワードに、環境、福祉、エネルギー、バイオなど様々な分野と連携しながら、理学と工学にまたがる総合的な教育・研究の枠組みを持つ全国でも数少ない学部として設立され、すぐれた情報技術人材育成が期待されている。 今回は、そのうちの、産官の協力を得て最先端のコンピュータ施設とソフトを擁する『生命情報科』の見学とそこで行われているインシリコ(注1)創薬実験の現状説明を受け、さらに、ユビキタス社会実現をテーマに環境コンピューティングを研究する西尾助教授の研究室を訪問し、身近になりつつあるユビキタス社会(注2)の研究現場を見学した。 その後、会場をホテルに移して教授およびリエゾンスタッフと会員企業とで産学交流をはかり、参加会員にとって大変有意義な会となった。 なお、立命館大学では、このインシリコ創薬設備を活用した産学協同の希望企業を募集しており、関心のある会員企業は事務局までお申し出下さい。
注1. インシリコ: 創薬時のゲノム解析を、生物実験ではなくコンピュータ上で行うこと
注2. ユビキタス社会:ユビキタス社会とは、現状のIT社会がさらに成熟し、場所や時間に制限なく情報を自由自在にやりとりできる社会
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