7月23日(金)15名が参加して、サントリー株式会社の京都工場を訪問し サントリーフラワーズ(株)の開発・生産本部 商品開発1部長の宮崎 潔氏を 講師に招き、「フラワービジネスへの参入とその軌跡そして将来」というテーマで 講演会と見学・交流会を開催した。酒造・食品メーカーであるサントリーがフラワー ビジネスに取り組み始めたその理由と、その成功した要因を考察し、現在までの軌跡を 振り返るとともに、分離独立しサントリーフラワーズ(株)となった今、更なる発展を 目指して市場の動向を視野に入れた新しい取り組みに挑戦していこうとしている状況を紹介いただいた。 異業種への参入は「人と自然と響きあう」というサントリーのスローガンにのっとったもの。 基本方針は「より多くの方々にガーデニングの楽しさを伝える。生育よく簡単に咲く花の提供。 魅力的な新しい価値ある商品の提供。」で、流通ルートも従来の卸・市場と異なり、 最終ユーザーの動きがわかり、かつ定価販売できる独自のものを創り上げた。その尖兵となったのが ペチュニア(PETUNIA)で、波(SURF)のように広がり、あふれるような花をつけるため、両方あわせて 「サフィニア」と名づけ見本鉢を多用するマーケティングで、開発以来年々倍々ゲームで伸張させた。 次いでカーネーションのムーンダストシリーズで94年には青紫を含む各色を作り出し、 また最近では6月30日に記者発表した青いバラを開発し、2007年にはより青いばらでの販売開始を 目標として研究開発を進めているとお話をいただいた。講演の後は工場見学と試飲を兼ねた交流会を開催し、 アグリビジネスに参入を考えるメーカーが熱心に質問をしたり、フラワーの扱いを検討するため詳細な話を 聞きたいと流通業の会員が日程調整をするなど、交流会でビジネスの話に広がりを見せる研究会となった。
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