NBK経営セミナー「第二創業塾」(全5回)の第4回目を、2月24日(金)に(株)三輪 そうめん山本にて開催。 受講者9名が奈良県桜井市にある(株)三輪そうめん山本の本社に集合した。 まず目を引いたのが、広い敷地の中で遠く三輪山の稜線と一体になって見える 格調高い寄棟造りの本社社屋。三輪の里で育まれてきた食の文化を感じさせる たたずまいであった。 部屋に入り、伝承の技、山本だけの手延べ製法「三十六 時間工程」の映画を見た。手で延ばすだけで1ミリ足らずの麺に仕上げていく手延 べそうめん伝統の技は驚異であった。その後、そうめん藏の見学をし、全員が" そうめん手延べ技法"を体験させていただいた。 部屋に戻っての山本社長の講話では、外気を感じるそうめんに因んで、朝は全 従業員が外の広場で円形を作り互いの顔を見て挨拶することから1日の仕事が 始まること、そして売店には全員が交代で立ち、造る意義や売る喜びを学ばせる ことなどを話され、従業員すべてが常に最高を求める伝統を受け継ぎ次に伝える 様子がうかがえた。 また、会社の理念の、「古壺新酒」の説明をされた。伝統産業という古い壺に、 フレッシュな発想とエネルギーを注ぎながら、顧客のニーズに応え、創造に挑もうと する姿・・・伝統を活かしつつ、次代の食文化を求めていく姿が窺い知れた。その 具体例は、電子レンジを使うお手軽調理の商品「NEW麺シリーズ」で、麺そのものの 美味しさをそこなわず特殊製造技術によって造り上げた麺。ホテル客室の軽食用と して採用されたり、単身赴任者や夜食などにも好評のようです。 終了後の懇親会でも、山本社長の食に対する熱き想いや品質に対するこだわりを お聞きし、そうめんも醤油と同じように日本の文化を世界に伝える商品という感じを 持った。
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