活動レポート

ニュービジネスネットワーク委員会 起業のススメ研究会

 起業のススメ研究会は、関西を代表する企業経営者に起業の原点「志(ミッション)」と「夢(ビジョン)」をテーマとしてお聞ききし、関西活性化のための起業家人材の育成を図るものです。
 今回の開催も関西大学の商学部創設100周年記念事業とのタイアップ企画として、同大学「BIGホール100」にて開催された。当日は起業を志す学生を中心に約100名が参加した。
 ゲスト講師は、今やIPO(株式上場)目前の急成長企業「株式会社ヒューモニー」の代表取締役 長谷川博之氏。氏に今日までの足跡や、企業経営の原点となる「志(ミッション)」「夢(ビジョン)」についてお聞きした。
 ビール会社の営業マンとして長い営業歴を持ち、また親族に多くのエンターティナーを持つ長谷川社長のバックグランドが、人を楽しませ、喜ばせる事業として現在のネット電報の事業を想起させた。 しかし創業当初は資金や、法規制 (郵便法)が事業の進展に立ち塞がり、また全国に電報を配達してくれる協力業者のネットワーク作りも容易にはいかず、苦難の連続であった。
 しかし社長の事業に対する熱い思いが、多くの協力者を動かし、今日の同社の姿をつくった。会社名のとおり、人の長所を活かしモチベーションを尊重にする社長の経営姿勢は、これまで会社を辞めた人がいないということでも証明されている。
 質疑応答では、ベンチャーの立ち上げを計画している学生等から、様々な質問があり、中には答えにくい質問にもあったが、それら質問にも一つ一つ丁寧に答える長谷川社長の姿が印象的だった。 また、ご自身が38歳で起業されたという経験から、焦ることなくじっくりとやりたいことを探した方が良いという人生のアドバイスに頷く参加者も多く、起業のみならず非常に深みのあるお話をいただいた。長谷川社長の愛と思いやりに満ちた、大変、暖かい研究会となった。
 今回の開催においても関西大学商学部の鶴田学部長様、及び関係者の方々、本研究会のコーディネーターをお願いしている川上智子助教授には多大なご尽力を頂きました。
 この場を借りて、厚くお礼を申し上げます。

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