企業探訪研究会とは、関西の活力溢れる企業を訪問し、その活力の源泉・秘訣を
探り、またはこれからの事業展開等をお伺いするという研究会です。
　平成18年度、第3回目の研究会は8月30日（月）、20名の参加を得て、吹田市にある
アサヒビール株式会社 吹田工場を訪問、探訪した。
　1889年にアサヒビール発祥の地として100年以上の歴史を持つ吹田工場は、大びん
換算で年間約5.7億本の生産量を誇る同社における国内最大の工場である。工場見学
では最新式のビール製造工程を見学し、また同社の環境に対する取り組み姿勢を
ご説明いただいた。同社の品質（鮮度）に対するこだわりや、工場をゼロエミッション化
した環境問題への対応等は社会貢献事業としても、非常に優れたものだということが
理解できた。
　講演では「アサヒビールの研究開発から事業創出への取り組み」と題し、本社研究
開発企画部エグゼクティブプロデューサーの飯島氏にお話をいただいた。これまでの
同社の新規事業への取り組みの歴史や、そのことによる事業領域の拡大過程、または
沖縄で実施されている最近注目の新規事業、サトウキビからバイオエタノール燃料を
作る事業についてもご紹介いただいた。
　本会終了後のビール試飲会では、出来立てのスーパードライを参加者一同堪能し、
舌鼓を打った。同社の長い歴史と多くの蓄積が感じられた企業探訪であった。今回の
研究会開催にご尽力いただきました。近畿圏本部の石原本部長並びに伊藤課長に、
この場を借りてお礼申し上げます。有難うございました。