起業の鉄則研究会
本年度第7回起業の鉄則研究会は10月14日(土)の15時から神戸大開通の「大開ビル」4階甲南チケット会議室で8 名が参加し開催された。講師はサラリーマン生活からフリーライターとして独立、(有)あうん社代表・平野智照氏が担当した。
研究会に先立ち、塾長より一昨年は『神戸ホスピタリティ都市構想』、昨年は『光の祭典?ウェアラブルコンピュータ』が取り上げられたが今年から来年度にかけて『田舎で起業を』をメインテーマに取り上げてはという提案があった。
話はいきなり広島牡蠣と三陸牡蠣の比較から始まった。三陸の漁師が植林のために山に登り、山の環境改善から海がきれいになったことで、三陸牡蠣のブランド力を高まったという。
平野氏は、もともと関心を持っていた田舎暮らしを実現すべく、二年前に丹波市に移住した。そのトカイナカ(都会・田舎)的生活を享受し、田舎への感謝の気持ちから「たんば・田舎暮らしフォーラム」(NBK後援)を有志とともに立ち上げた。
今年8月はエルおおさかで、9月には神戸市民会館で開催されたフォーラムは大盛況だったが、田舎暮らしを希望する人たちのなかには、仕事・就職がないことが移住を躊躇する大きな要因であることを痛感したという。
その話の後、野菜の宝庫である丹波市の実情が話されたが、高齢化と人口減(毎月50人)のために放棄される農地が増えるばかり、10年後はどうなっているかわからない。こうした田舎は丹波市に限らず全国に数多い。企業家の智恵を借りて都市との交流をもっとさかんにして仕事や雇用を増やす必要がある。田舎を元気にして食料自給率の向上や自然環境保護などに企業家が貢献することは、日本の国全体を健康にすることに繋がるのだという、広大な理念が語られた。
小林社長が提案した、『田舎で起業フォーラム』をNBKの大会で行うことは、近畿圏のみならず、全国的にみても有意義なことではないだろうか。
研究会後、例月どおり隣接する「雄司」で最高に盛上がった交流会が持たれた。