「起業のススメ」とは企業経営者に起業の原点「志(ミッション)」と「夢(ビジョン)」をお聞ききし、関西活性化のための起業家人材の育成を図る目的で行っているものである。 今回も関西大学 商学部との共催企画として、同大学内E301教室にて開催された。 当日は起業を志す学生や、農業ビジネスに関心のあるビジネスマンを中心に約60名が参加した。 ゲスト講師は、滋賀県の湖北町で農業家として起業した田中小有里氏。まだ二十歳代の新進気鋭の女性起業家である。中学生の頃から母親の知人の農園(木津農園)にてアルバイトをして農業に親しんだという彼女は、その農園に後継者がいなかったことから白羽の矢が立ち、後を継ぐことになる。大学生の時、若干20才にして農業家として生きていくことを決断する。
その後、木津農園のオーナーである木津氏と(有)ニューファームSAYURIを設立。 現在は土地利用型農業で水稲、小麦、大豆栽培などを行い、女性ながら、滋賀県湖北地区最大規模の農業生産をおこなっている。 講演ではどうして実家が農家でもない田中さんが農業家として起業することを決意したのか?どうして会社法人を設立したのか?現在行っているのはどういう仕事なのか?これから農業をビジネスとして、どう展開してゆくつもりなのか?等・・・、非常に興味深い内容が多く語られた。 学生達とは、まだあまり年の離れていない女性起業家が語る、本音の起業の原点「志(ミッション)」「夢(ビジョン)」に、参加者は真剣に聞き入っていた。 質疑応答でも学生等から、様々な質問があり、中には答えにくい質問にもあったが、それら質問にも一つ一つ丁寧に答える田中氏の姿が印象的だった。 学生達には起業のみならず、生き方のひとつのモデルとして印象に残ったのではないだろうか。
飾らず、自分の言葉で、本音のところを、正直に答えられる田中氏に、今回の講演会でも多くの方がファンになったことだろう。
今回の開催においても、コーディネーターをお願いしている関西大学の川上智子助教授には多大なご尽力を頂きました。
この場を借りて、厚くお礼を申し上げます。
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