起業の鉄則研究会
本年度第11回起業の鉄則研究会は3月10日(土)の15時から神戸大開通の
「大開ビル」地階甲南チケット会議室で20名が参加し開催された。
講師は公認会計士・税理士の中村政温氏が専門家の立場から、塾長が
日頃重要視されているキャッシュフローについてマネジメントの観点から、
都合により休講となった2月分をもあわせて熱弁をふるわれた。
まず、総論として会社を立ち上げるには"お金"がいる→(1)資金調達→
(2)設備等の資本的支出→(3)運転資金等の支出→(4)売上債権の回収-
(3)(4)の循環→(5)税金・配当の支払い・借入金返済→(1)'資金調達-再投資
等資金・資本の流れ=循環の説明から、その詳細の解説がなされた。
留意点として
・レバレッジ効果-総資本利益率が他人資本利子率より大きい場合は、
他人資本の割合を多くするほど、自己資本利益率は高くなる。
・資金負担期間の短縮具体的に、必要に応じてリース(ファイナンス・リース)、
レンタルなどの活用 が議論された。
・次いで、キャッシュ・マネジメントについて
(1)狭義-手元資金の日常管理管理の3原則
・事前管理
・例外管理
・重点管理
(2)広義-キャッシュ・フロー経営利益はオピニオン、キャッシュは事実である
として、具体的に数字を示した解説がなされた。
最後に、倒産=キャッシュ不足の回避法、金融機関による格付けについて
述べられた。
研究会後、甲南チケットグループの「オートリ(大阪市)」への不動産事業以外の
M&A(事業譲渡)の発表があり(詳細:3月13日付神戸新聞参照)、引き続き年度末
でもあり5回以上の出席者への修了証書授与、隣接する「雄司」で交流会が行われた。