企業探訪研究会とは、関西の活力溢れる企業を訪問し、その活力の源泉・秘訣を探り、またこれからの事業展開等をお伺いするという研究会です。
　平成19年度、11月度の研究会は11月27日（火）、24名の参加者とともに、大東市にある（株）山田製作所を探訪した。
　「売上高95%ダウンからの逆転劇！！」と題し、どこにでもある小さな町工場が、3Sの徹底という過程を通じて、どのように甦っていったかを探った。
　今や徹底的な3Sの推進により、理想の製造現場として、全国、または海外からも視察・見学が目白押しの（株）山田製作所。
　しかし、その始まりは工場の片付けと、長年勤めている社員の職人気質との闘いからだった。何よりも現山田社長の父親、当時の社長との闘いは、社員も傍から心配するほど過激だったという。
　ただ、山田社長の強い信念による3S活動の地道な推進により、次第に社員の心は一つになっていった。当初、一番抵抗していた古参の職人さんが、その後一番の理解者・協力者になってくれたりして、会社は甦った。
　当日はTV番組で紹介されたビデオを見ながら、その3S活動を徹底していった経緯を説明して頂き、床に寝転がれるほどきれいに整理・整頓・清掃された工業内では、その3Sの成果や実施するにあたっての秘訣について伺った。
　交流会ではJR住道駅前のポップタウンに会場を移し、大勢の参加者で賑々しく行われた。若手の参加者が多く、非常に活発な情報交換が交わされた。