滋賀ブロックの12月度例会を琵琶湖ホテルで開催した。本年度4回目の例会で、参加者は12名であった。 今回は、草津市産業建設部新産業振興課のご推薦による2社がプレゼンした。 1社目のプレゼンは、(株)三島技研の永村勝次氏(代表取締役)が行った。同社は昭和50年の創業以来、主にプラスチックの金型設計製作を展開し、平成10年に複数のパーツを金型で成形しながら一体成形物に出来る独自の「ストラクチャ・モールド金型」を開発し、販売してきた。 この「ストラクチャ・モールド金型」は製品の組み立て費やその間接費用を大幅ダウンさせることが可能である。また、同時にかなりの省エネも可能にし今後の成長に期待が出来る技術である。 なお、この技術は「NBK大賞2007」の高度技術賞を受賞された。 2社目は(株)ザクトの太田稔氏(代表取締役)による「写ーゲット及び今後の展開について」プレゼンを実施。 「写ーゲット」とは、FPコード※を使ったWebリンクサービスである。近年印刷媒体と電子媒体とをつなぐ技術としてQRコード(二次元バーコード)が普及しつつあるが、セキュリティ性、視認性、掲載スペースなどいくつの問題も含んでいる。これらの問題を解決する技術として注目されているのがFPコードであり、同社はこれを民間に普及させることを目的に設立された。携帯カメラで写真を撮影するだけでWebに直接アクセスできるこの技術は携帯電話にも使われており、今後の発展も期待されている。 2社の質疑応答の後、懇親会場に場所をかえ和やかな情報交換を行った。
※FPコード(印刷型ステガノグラフィ)
画像へのデータ符号復号化技術。印刷されたカラー画像の中に、JANコードと同等の10進数12桁のデータ埋め込みが可能。人の目には分からない形でデータを埋め込むため、画像の劣化はほとんど感じられません。 ※ 印刷型ステガノグラフィ(FPコード)は、(株)富士通研究所の技術です。
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