4月27日(火)、滋賀ブロックでは大津市の柳が崎浄水場見学会を開催した。 今年度の滋賀ブロックでは、世界的な問題となっている水不足問題・水事業関連にクローズアップし、新事業創出の可能性を探っていく。その活動の一環として、柳が崎浄水場を見学した。 まず、大津市の水道事業と柳が崎浄水場の現状をご説明いただいた。 柳が崎浄水場は、昭和3年に大津市で初めて水源地が設置された大津市上水道の発祥の地である。大津市では、「結の湖都・水道ビジョン」として水道事業の重点実行計画を掲げ、①安全で安定した水の供給 ②経営効率化 ③お客様サービスの向上などの改革を進めている。 より安全でおいしい水を作るための長年の重要課題は異臭味問題であった。水量面の確保は琵琶湖の水を直接取水しているため、比較的安定している。しかし、富栄養化によりかび臭や淡水赤潮などが発生し、異臭味が水道に大きな影響を与えていた。 同施設では対策として「粉末活性炭処理」の実施と自然界の浄化作用を利用した「生物接触ろ過施設」を設置した。生物接触ろ過処理は、水中に含まれている臭気物質、アンモニア性窒素などの各種物質を微生物の働きにより分解し、除去する方法である。これらの対策により、現在では安全で安定したおいしい水が供給できるようになったとのことであった。 説明後、実際に浄水処理施設を見学し、琵琶湖から取水され、下水が浄化されていく仕組みを学んだ。 見学会終了後、場所を変えて懇親会を実施。会員および参加者の親睦を図った。
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