活動レポート

ドラッカー研究会

 大阪ブロック(代表・大川真一郎NBK副会長)では、11月18日(金)に第13回目の「ドラッカー研究会」をポップタウン住道オペラハウス南館4Fで開催した。
 今回は、「"ドラッカーを継ぐもの"を読み解く」と題し、日本と欧米の経営者及び思想家に焦点を合わせ、講師の岡田先生より講義いただいた。
 "ドラッカーを取り巻いた人"を挙げると欧米及び日本においてもかなりの数に上る。政治家では英国のチャーチルやサッチャー、米国のレーガン、経営者ではGEのジャック・ウェルチ、IBMの創業者トーマス・ワトソン、黎明期のマッキンゼーの指導者マービン・バウアー、日本の経営者では、ソニーの共同創業者盛田昭夫、オムロン創業者の立石一真、IHI・東芝・経団連の土光敏夫、アサヒビールの樋口廣太郎...など枚挙にいとまがない。
 1980年代に サッチャー政権が推し進めた、電話会社(1984年)やガス会社(1986年)、空港(1986年)、航空会社(1987年)などの各種国有企業の民営化政策はドラッカーの「断絶の時代」をベースとしていた。民営化の手法はその後、世界中で採用されるようになり、現在でもそのトレンドに変わるところはない。
 また、ドラッカーのマネジメント論は単なる技術論ではなく、社会や人間、組織と人間の関わりを鋭く観察しながら、根源的な問いかけを繰り返すものである。観察と哲学に支えられた経営思想の深さに、我が国の多くの企業人が魅力を感じているに違いない。
 なお、次回12月20日の「ドラッカー マネジメント総論」を以て、平成23年度のドラッカー研究会に一旦区切りをつける。
 これまでの多くの会員の皆様の聴講に感謝いたします。

ページTOPへ戻る