活動レポート

兵庫ブロック例会「カワグチマック工業」見学会

 3月10日午後、本年度1回目となる兵庫ブロックの例会が行われました。今回は、海外の優れた技術に目をつけ、国内にいち早く導入。段ボール製品に新しい付加価値をつけて、業績を伸ばしている兵庫県の注目企業、㈱カワグチマック工業様の尼崎本社を訪問しました。参加者は、岡本充智常務理事、吉田泰三事務局長ほか6名。

 カワグチマック工業の主力製品は2種類。1つは従来からある、企業向けの様々なニーズに対応できる梱包用の段ボール。企業ロゴや、多少変形した形にも対応できるので、NBK会員企業との取引も多いとのことです。特に、段ボールの加工においてでる端材を巨大バキューム装置を使って、各作業場から回収し、再利用できるように整備された職場が印象的でした。

 もう1つは、強度が強く、ラミネート加工すれば、まるで木材のような硬さや加工のしやすさを備えつつ、コストが安く、百貨店や展示会で必要なディスプレイから、壁一面のポスターや、巨大展示ブース自体まで作れるという付加価値の高い段ボール製品「リボード」です。

 社長の川口徹様のお話では、リボードは、専用の巨大インクジェットプリンターで印刷でき、紫外線で焼き付けることで、色あせしにくく、かつ低コストでできる点が特徴。従来の木製製品なら展示会毎に制作が必要であるのに対し、「リボード」は段ボールで紙であるので、プラモデルのように、組み立て、分解が簡単に行えます。軽く耐久性が高く、再利用できる点が、お客様から高く評価をいただいているとのことです。東京、大阪といったように展示会を頻繁に行う企業なら、当社の「リボード」で制作すると、コストがかなり抑えられるうえに繰り返し使えるということで、需要がどんどん増えていますとのことです。実際、作業室を視察させていただくと、この部門だけに採用された方々が、小学校の図画工作の時間のように、活き活きと作業されており、緊張感の中にも活気ある良い雰囲気で作業をされておられました。

 特に、この事業での川口社長の意気込みが強く、社長室から「リボード」制作の様子が一望できるようにしておられます。

 新規顧客には、百貨店、大手機械メーカー、化粧品会社、パチンコチェーン店、電機メーカーなどとのことです。様々な業種に対応できる柔軟さをもった事業であることが視察を通じてよくわかりました。

 参加された皆様もかなり刺激を受けた様子で、自社のパーテーションの代替に応用したいとか、会社のイメージアップのために受付けに「リボード」製のディスプレイを検討したいとか、「リボード」製の立て看板にしたいなど、活発な質問や意見交換ができた視察会になりました。

 視察終了後は、阪神尼崎駅近くの「桜里(おうり)」にて、豚肉の生姜鍋を味わいつつ、懇親を深めることのできた例会になりました。

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