活動レポート

未来のチカラ育成委員会 出前講義「16歳からの起業塾」

未来のチカラ育成委員会では、「出前講義『16歳からの起業塾』」を9月9日(水)、神戸星城高校において実施いたしました。 「人を幸せにしたい」「自分の夢を形にしたい」そのために「起業」を選択する若者は既に世界中にたくさんいます。この授業は高校生にもわかりやすく、未来の「起業」に必要な考え方や発想方法をゲーム感覚でお伝えするものです。
昨年度から神戸星城高校で、特進Sコース1年生の生徒に年間6回の授業を通じて"起業家マインド""起業"についてお教えしています。
3時間目の今回は、まず、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、利用者が爆発的に増加した「ZOOM」を取り上げ、創業者のエリック・ヤン氏が、学生の頃に持った不便、不満が 発想となって「ZOOM」が開発された話を事例として、日頃生活の中で感じる不平不満は新しいビジネスチャンスにつながることを紹介しました。続いて、前回提出された「企業理念について調べる」シートから数名の生徒の調査を、「こんな起業もあったのか!~事例編~」として、実際の企業の事例をそれぞれ紹介しました。
夏休み中の宿題、【ビジネスの種 「不満」を見つけよう】と【現代語訳 「論語と算盤」感想文】が生徒の皆さんから提出され、次回以降の授業で活用予定しています。

1.「不便」や「不満」はビジネスの種 
新型コロナウイルスの影響もあり、様々な場所でよく使われている「ZOOM」について創立者であるエリック・ヤン氏は、学生の頃遠距離恋愛の彼女と気軽に会ったり、話をすることができないことに悩んでいたシリコンバレーに渡り、「ZOOM」事業を設立した。日頃生活の中で感じる不平不満は新しいビジネスチャンスにつながる種であるので、普段から自分の生活にはどのような「不便」や「不満」があるか気に掛けることも重要である。

2.企業調査シート 
1時間目の授業において提出された課題「企業調査シート」から1社を取り上げて紹介。
講師の谷岡副会長からは、単に製品を売るだけではなく、企業の社会的責任と公共的使命を果たすべく、地球環境の保全や社会貢献活動に積極的に取り組み、社会との共生と持続的成長の実現をめざしている。商品を売って儲けたいという気持ちだけでは企業は長くは続かない。どれだけ社会に貢献しているかということを消費者は見ている。との説明があった。

3.こんな起業もあったのか~事例編
・「好きなことで起業する」 サッカー選手 本田圭佑氏の事例。アメリカでサッカースクールでを設立。4大スポーツの次に盛んでこれから伸びしろがあり、自分の好きなサッカーで起業した。
・「地域を活かして起業する」 徳島県上勝町の、葉っぱ事業。過疎、高齢化、自然以外の特産物がない。タブレットを利用した受注で高齢者が、働き手となった。自然しかないが、その自然を生かした事業で起業。
・「価値の違いで起業する」 ONEの事例。不要なレシートを買い取るアプリを開発した高校生の事例。 捨ててしまうレシートを、情報として必要な企業に売る。ある人にとっては不要なもの(価値のないもの)が、ある人にとっては必要なものになることに目を付けた起業。

「起業家に必要なのは新しいことを発明する力ではなく、モノやコトに新しい『価値』を見出すことであり、君たちにはそういった価値を付加する力を磨いていてほしい」というメッセージで3時間目の授業を終了しました。 001.jpg
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