活動レポート

未来のチカラ育成委員会「科学者技術者講演会」に協力

未来のチカラ育成委員会では11月5日(木)、四條畷高校において実施された「科学者技術者講演会」に講師派遣協力を行いました。
科学者としてサラヤ株式会社 バイオケミカル研究所サラヤ微生物研究所センター 西田 真実様、技術者として株式会社島精機製作所 トータルデザインセンター 高水 達哉様が講演を行いました。
内容は下記のとおり。
◆それぞれの研究・開発活動について
西田氏:処方開発された新処方について、微生物を用いた評価を行っている。
高水氏:スマートテキスタイル(一般の繊維素材では得られない新しい機能を備えたテキスタイル)素材の開発を行っている。
◆やりがいについて
西田氏:新しい発見(最初の発見者になる)、発見・研究したことが社会の役に立つ商品となった時。
 高水氏:世の中にないものをつくる。ないからつくる。そして、なくてはならない企業になる。
◆質疑応答
①研究テーマの「見つけ方」「決め方」を教えてください。
→ 自分の興味あることを見つめてみる。
→ 理想(目標)を高く掲げ、自分の周りの現実を見つめる理想と現実の間にのみ課題が見つかる。
②それでも研究テーマが見つからときにはどすればいいですか。
→テーマ探しを追いかけない。関係ないと思われる分野にも目を向ける。
③高校時代に「やってよかった」「やっておけばよかった」ことは何ですか。
→英語。英語が分かると情報量が一気に増える(ウィキペディアの日本語と英語の情報量の差)。海外での経験(日本以外の事にも目を向ける)。
④コロナ問題を解決するために「どのようなことに」力を入れていますか。
→コロナは自分ではどうすることも出来ないが、コロナ後に、前に進むために今自分がすべきことをしっかりしておく。
⑤生まれ変わっても「同じ道を進みますか?」「違う道に進みますか?」
→違う道に進んでみたい(西田氏)、同じ道を進むと思う(高水氏)
⑥失敗して落ち込んだ時はどうする?
→研究・開発はほとんどが失敗(思う通りには行かない)ので、いちいち気にしない。むしろ失敗を 恐れて立ち止まっていることの方が良くない。
◆受講生へのメッセージ
1)失敗を恐れず挑戦することが大切である 
2)単独で新しい価値を生み出すことは難しい社会になってきている、今後は「共創」がポイントである
3)自分の得意分野ではない分野との出会いが大切 
4)頭で考えることも必要であるが、現場に出て経験するフィールドワークが大切である
5)何事も経験しておくことに損はない
誠意とユーモアにあふれたお二人のお話は、生徒の心ばかりではなく、先生にも響き、大変好評のうちに終了しました。 IMG_7104.jpg
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