未来のチカラ育成委員会 奈良工業高等専門学校「きららかセミナー」に協力(2)
未来のチカラ育成委員会では11月27日(金)、奈良工業高等専門学校が地域におけるリーダーの育成支援のために2019年より実施している"きららかセミナー"に講師派遣協力を行いました。
"きららかセミナー"の本年度のテーマは、リーダーに求められる資質と意思決定の思考プロセスを学ぶ「リーダーシップと意思決定」です。
外部講師5名が全10講座を担当し、関西NBCは11月20日と11月27日の2講座を担当しました。 27日の内容は下記のとおり。
1.マーケティング、ニーズと用事について
機能的な価値(ニーズ)、情緒的な価値(用事)の違いに着眼点をおいて考えてみることがマーケティング、ブランディングにとって重要なポイントであることを、2019年ユニクロがニューヨークのアーティストKAWS(カウズ)とコラボしたTシャツを実例として紹介。
2.グループワーク (4人1組で会社を設立) *企業からの受講者も参加
ディスカウントショップで1500円、プロショップで3000円で売っている同じサッカーボールを5000円で売る方法を、各社で考えて発表した。
1)7000円の値札から5000円に割引してお得感を出す。2)有名選手のサイン入りボールにする。3)自社で行うサッカーイベントと抱き合わせで売る。4)売り上げの一部を地域のサッカー振興に使う。5)豪華な箱に入れて売る。など様々なアイデアが出された。
講師の谷岡氏は、「今回のワークには正解不正解はない。ただ、現実に、スポーツゼビオという企業が、サッカーボールをリフティングが10回出来るまでショップ店員が何回でもレッスンしてくれる、という特典を付けて販売した、という例がある。これはニーズと用事の違いについて着眼点をおいて考えた良い例である。」と解説した。
また、実際のその他の企業のアイデアも紹介し、「消費者としてモノを買う際に、なぜ自分はこの商品を選んだのか、買ったのかを考えてみると、マーケティングの奥深さと面白さに気づく」と付け加えた。
〇「おまけをつける」:グリコはキャラメルにおまけをつけて販売し爆発的に売れた。これまでに開発されたおもちゃは約3万種類、約55億個。創意工夫の歴史がある。
〇「豪華な包装にする」:ロイヤルブルーティージャパン株式会社の、桐箱に入ったワインボトル入り高級茶(30万円)は、プレミアム感が好評で、売上を伸ばし続けている。
〇「ドキドキ感を演出」:iPhoneの箱は、取り出すのに7秒かかるよう計算して作られている。7秒は「期待とストレスの間で最適な時間」とされていて、初めて箱を開ける時のドキドキ感を演出している。
3、まとめ
最後に谷岡氏はグリコの創業者である江崎利一氏の言葉「商売は2×2=5」を紹介し、
「2×2が4なのは当たり前のこと。常にプラス1をして5にする事を考える。日頃からプラス1のことができると選択肢が広がり、将来への道が広がっていく。また、君たちは間違いなく変化の時代、チャンスの時代にいる。現在研究している課題が必要とされる時代が必ずくる。それを活かすためには仲間の存在が大きい。違う考え(理系と文系、化学と技術等)を持った仲間を集めることも大切である」
と述べて、2回の講義を終了した。
"きららかセミナー"の本年度のテーマは、リーダーに求められる資質と意思決定の思考プロセスを学ぶ「リーダーシップと意思決定」です。
外部講師5名が全10講座を担当し、関西NBCは11月20日と11月27日の2講座を担当しました。 27日の内容は下記のとおり。
1.マーケティング、ニーズと用事について
機能的な価値(ニーズ)、情緒的な価値(用事)の違いに着眼点をおいて考えてみることがマーケティング、ブランディングにとって重要なポイントであることを、2019年ユニクロがニューヨークのアーティストKAWS(カウズ)とコラボしたTシャツを実例として紹介。
2.グループワーク (4人1組で会社を設立) *企業からの受講者も参加
ディスカウントショップで1500円、プロショップで3000円で売っている同じサッカーボールを5000円で売る方法を、各社で考えて発表した。
1)7000円の値札から5000円に割引してお得感を出す。2)有名選手のサイン入りボールにする。3)自社で行うサッカーイベントと抱き合わせで売る。4)売り上げの一部を地域のサッカー振興に使う。5)豪華な箱に入れて売る。など様々なアイデアが出された。
講師の谷岡氏は、「今回のワークには正解不正解はない。ただ、現実に、スポーツゼビオという企業が、サッカーボールをリフティングが10回出来るまでショップ店員が何回でもレッスンしてくれる、という特典を付けて販売した、という例がある。これはニーズと用事の違いについて着眼点をおいて考えた良い例である。」と解説した。
また、実際のその他の企業のアイデアも紹介し、「消費者としてモノを買う際に、なぜ自分はこの商品を選んだのか、買ったのかを考えてみると、マーケティングの奥深さと面白さに気づく」と付け加えた。
〇「おまけをつける」:グリコはキャラメルにおまけをつけて販売し爆発的に売れた。これまでに開発されたおもちゃは約3万種類、約55億個。創意工夫の歴史がある。
〇「豪華な包装にする」:ロイヤルブルーティージャパン株式会社の、桐箱に入ったワインボトル入り高級茶(30万円)は、プレミアム感が好評で、売上を伸ばし続けている。
〇「ドキドキ感を演出」:iPhoneの箱は、取り出すのに7秒かかるよう計算して作られている。7秒は「期待とストレスの間で最適な時間」とされていて、初めて箱を開ける時のドキドキ感を演出している。
3、まとめ
最後に谷岡氏はグリコの創業者である江崎利一氏の言葉「商売は2×2=5」を紹介し、
「2×2が4なのは当たり前のこと。常にプラス1をして5にする事を考える。日頃からプラス1のことができると選択肢が広がり、将来への道が広がっていく。また、君たちは間違いなく変化の時代、チャンスの時代にいる。現在研究している課題が必要とされる時代が必ずくる。それを活かすためには仲間の存在が大きい。違う考え(理系と文系、化学と技術等)を持った仲間を集めることも大切である」
と述べて、2回の講義を終了した。