5月28日(土)34名が参加して、上町台地の歴史ウォークツアーが開催された。
昨年7月「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されたが、その紀伊山地の
霊場熊野三山(本宮・速玉・那智大社)への参詣道に熊野街道がある。昔は京都の
上鳥羽から淀川を下り、天満橋と天神橋の間の渡辺津(江戸時代の八軒家浜あたり)
で船を降り、ここから南へ陸路熊野を目指し、全行程約32日かけた一大行事となって
いた。今回はこの熊野街道沿いに残る史跡や文学碑を豊臣秀吉の大坂城下町遺構を
からめて巡るバラエティに富むコースとなった。特に日ごろ見られない秀吉が作った石垣
の残る背割下水(太閤下水:現在も現役)を大阪市の好意で見学できたこと、江戸時代、
大坂の町人が徳川氏の免税に感謝して奉納した「大坂町中時報鐘」が今でも現役である
こと、道修町の薬の神さん「神農さん」と江戸時代からの薬種業の様子がわかる薬の
資料館など、距離は約3kmと短くとも「歴史ある大坂を学ぶ」意義ある一日となった。
今年度後半にはミニシンポジウム、シンポジウムなどが開催される予定である。
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