起業のススメ研究会は、関西を代表する企業経営者に起業の原点「志(ミッション)」と「夢(ビジョン)」をテーマとしてお聞ききし、関西活性化のための起業家人材の育成を図るものです。
今回(第2回)は会場を関西大学に移し、多くの起業を志す学生の方々や、ビジネスマン、企業経営者など200名を数える参加者により11月24日に開催された。
ゲスト講師は今やナショナルブランドとなった洋菓子メーカー「アンリ・シャルパンティエ」の創業者にして、現在は同社のブランド戦略、商品開発を担う(株)クールアース代表取締役 蟻田尚邦氏。氏に起業から現在に至るまでの足跡や、起業の原点となる「志(ミッション)」「夢(ビジョン)」についてお聞きした。
現在に至るスタートとなった高級レストラン「アラスカ」での修行時代や、お菓子に取り組んだ貴重なお話、地元の芦屋に第1号店を出された際の苦労話、さらに会社が大きくなり特に関西に於いてブランド力が低下したことに危機感を抱いたことからの第2創業的な(株)クールアースの設立まで、起業を志す者にとっては大変参考になる、興味深いお話しであった。
参加者の起業を目指す学生からは、企業のミッションや経営規模における経営手法の違いなどハイレベルな質疑も多く、会場は熱気に包まれていた。また、講演終了後には蟻田氏のもとに直接お話をしたいという学生が多く詰め掛け、質問攻めがいつまでも続いた。
蟻田社長の飾らない人間性がにじみ出た、大変有意義な研究会となった。今回の開催においては関西大学商学部の鶴田学部長、及び研究会コーディネーターの川上助教授に多大なご尽力を頂きました。厚くお礼申し上げます。
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