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マーク小(社)関西ニュービジネス協議会

NBK20年度活動報告
■兵庫ブロック 起業の鉄則研究会
  (リーダー:小林宏至常任理事)

6月度研究会

 平成20年6月14日(土)15時から甲南アセット大開ビル別館5階会議室にて本年度
第3回目の「起業の鉄則研究会(俗称:小林塾)」が開催された。  
 今回も新規参加者が何人か参加し総勢16名で3人の講師のお話を承り、活気溢れる
研究会となった。

◆「関西でビジネスをする人のための大阪学
  〜大阪船場の歴史・経済・商道学問所(マネジメントスクール)のあれこれ〜
  芦屋大学 経営教育学部教授:  (株)テンポクイック代表取締役会長:今岡重男氏
 大阪でビジネスをする人の参考にと大阪商工会議所で行った講演の要旨である。
 約30年間の会社生活(人事担当)、その間での不動産投資から脱サラ、起業への序論
から、豊富な経験に基づくエピソードを交えながら豊臣秀吉の大阪築城、北は大川、
南は長堀、これと東西横堀川に囲まれた地=船場、それはまさに天下の台所であり、
日本中の富が集まった地であった。この船場について、地名の由来、街の区画などに
ついて解説がなされたが、これに終止符を打ったのは、
@明治2年3月28日の東京遷都、
A明治4年7月14日の廃藩置県、
B明治6年7月28日の地租改正と
C昭和16年7月2日の帝国国策要綱(これにより経済中枢、情報、文化が東京に集中
された)で大阪は大打撃を受けることとなった。
 大阪には古く享保9(1724)年から懐徳堂などのビジネススクールがあり、孟子の教え
として先義後利が徹底されてきた。
起業するには、
@好奇心を持ち、
A問題意識と
B感動体験が基本であり革新を続けることが根本となる。

◆「環境ビジネスと弊社の取り組み」   
  (株)ジーベック 代表取締役:小川晃司氏  
 時代の流れ、経済社会の変化に流されながら、環境ビジネスにたどり着いた経緯から、
その間、失敗の繰り返しをつづけ結局、排水処理に落ち着いた体験談が語られた。  
 現在、たどり着いた―取り扱っている商品は、
@廃液濃縮装置・廃液リサイクル装置などの廃棄物処理装置、
A食用油劣化抑制品「エコリッチ」の展開で、本品は天ぷら油の酸化を押さえ、長持ち
させる効果を持つもので梅が原料となっている―の紹介から来るべきエネルギー危機
問題までを述べられた。  
 エネルギー問題は結局は石油問題であり、日本では廃油を利用したバイオ燃料が取り
上げられているが、世界的にはとうもろこし問題、森林伐採、またピークオイル説が取りざ
たされている。  
 非常に日常問題から経済問題までの幅広い、興味をそそられた話題の提供であつた。

◆「ヘッジファンドの発足に際して」
  東洋易学研究会:理事長 北本光峰氏  
 当初予定になかった”本題”を番外編―ニュービジネス―として、投資組合の立ち上げを
含め北本氏からファンドへの参加を含め呼びかけがあった。

 終了後、恒例となった近くの料理屋「雄司」に移動し、ここでも熱心な交流会となった。